骨粗しょう症治療
骨粗しょう症は、加齢とともに骨がもろくなってしまう病気です。
「ちょっと転んだ拍子に、手を付いたら折れてしまった」
「風邪でくしゃみや咳をしただけなのに、ろっ骨が折れた」
「最近、腰が痛いな…と思っていたら、圧迫骨折していたらしい」
こんな風に、気がついたら骨がスカスカになっていて、
骨が簡単に折れたり潰れたりしてしまうのです。
一度スカスカにもろくなってしまった骨を強くするのは、簡単なことではありません。
骨密度が少なくなる前に、生活習慣を見なおしたり、お薬を使ったりして、
骨が弱くならないようにすることが大切です。
自分の骨の量を知ろう!
骨粗しょう症は、女性だけの病気ではありません。
男性には閉経がないので、急激に骨量が減ることはありませんが、加齢とともに
男性も骨量が減ります。
ですので、骨密度が急激に減少する閉経後の女性はもちろん、
男性も、「今の自分の骨の状態はどうなっているか」を知ることから、まず始めましょう。
2種類のX線で、骨の密度を調べる方法
骨密度検査の精密検査、DEXA(dual-energy X-ray absorptiometry)法を導入しています。
信頼度が高いと言われている方法で、測定誤差の少ない診断をいたします。
血液検査で、骨の吸収率を調べる方法
骨の新陳代謝の速度がわかる骨代謝マーカー(血液検査・尿検査)も行えます。
現在の骨密度だけでなく、自分の骨代謝速度を知ることで、今後の骨密度を予測して、
早い段階で対応することができます。
骨粗しょう症の治療
骨折している箇所があれば、それを治すことが第一です。
次に大切なのは、また骨折しないこと。
ですので、当院では、骨粗しょう症の治療は、食事、運動、お薬の3つを組み合わせて行います。
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食事
カルシウムだけではなく、他にもバランスよく
栄養素を摂ることが大切です。丈夫な骨を作る食事について、
アドバイスいたします。 -
運動
運動による刺激は、骨量を増やす効果が
あります。
背中や腰に痛みのある人は、無理せず、
行える範囲で身体を動かしましょう。
当院の理学療法士が、健康状態、体力、
年齢を考慮して、サポートします。 -
お薬
骨粗しょう症のお薬は、
次の2種類があります。- 骨が壊れるのを防ぐお薬
- 骨を作られるのを助けるお薬
それぞれ、飲み薬・注射薬などがあるので、
組み合わせて使っていきます。